インタビュー

3カ国を跨いだ共同創業。お互いが外国人という立場を活かしアジアNo.1不動産ソリューションカンパニーを目指す

国内不動産のクロスボーダー取引で急成長するポスト・リンテル株式会社様は日本出身の坂東 多美緒社長、台湾出身のヤン・ジョーイ様、中国出身のキョ・エダ様の3名で共同創業されたそうです。
日本人同士で共同創業することはあっても国を跨いで一緒に、というのはなかなかないことではないでしょうか。
アジアNO.1の不動産会社になるためには、社員一丸となってそれぞれの経験や知識を出し合っていくことが大切です。国や文化が違うからこそできることだと思います。
今回は、一緒に共同創業していく中での経緯や、外国人という立場での相乗効果や苦労話など様々なお話をお伺いしました。

【ポスト・リンテル株式会社様について】

クロスボーダー取引による、投資用不動産のご紹介から収益不動産の企画・開発まで幅広く行なっています。
”不動産によって不幸になってしまう人”を作らない。
目的はただひとつ、”国籍、人種、宗教などを超越し、
世界中の人々の笑顔と感動を創造する”
という企業理念に向かってアジアNO.1を目指している不動産会社です。

会社名   :ポスト・リンテル株式会社
本社所在地 :〒106-0032 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー 3F

SGオフィス  :70 Shenton way, #20-01/02 EON Shenton, Singapore 079118
代表者   :代表取締役 坂東 多美緒
URL    :https://post-lintel.com/

 

ポスト・リンテル様ロゴマーク

 

ーー3カ国を跨いだ共同創業者の企業は日本では珍しいと思います。創業の経緯はどのようなものだったのでしょうか

坂東社長:

元々ジョーイとエダの2人で会社をやるっていう話だったんです。2人が前職で一緒に仕事をしていて、僕が前の会社を辞めるタイミングで「一緒にやらないか」と声をかけてもらったんですが…

年齢や経験の違いもありましたし、文化の違いもあるので、初めは断ったんです。

でも、以前に一緒に仕事をした際に、彼らが持っている能力とか、向上心とか野心とか、そういったものから僕は得るものもすごく多かったですし、逆にそれだけでは会社を成長させていけないところもあるので、僕の培った経験をそのようなところで協力できるんじゃないかなと思って、一緒に創業することになりました。

また、楽しさのようなものを感じたからというのもあるかもしれません。

 

ーー3人で一緒にお仕事をされたとありますが、どのようなタイミング、どのような出会いだったのでしょうか。

ジョーイ様:

僕はアメリカの大学から交換留学で早稲田大学に入学し、米マサチューセッツ工科大学で不動産管理を学び、一度台湾に戻ったんです。当時は、アパレルで有名なBEAMSとユナテッドアローズの一号店の代理店をやっていました。両ブランドともに年間売り上げが高く、台湾でBEAMSやユナテッドアローズの代理店を持つという事は僕にとって大きな夢でもありました。有名ブランドの代理店として1年間運営しましたが、実績はあまり伸びなかったんです。それでもコストは毎月かかってしまうもので、ある時見直したことがありました。

その時に、大きく成功している企業こそオフィスの賃料がコストの大部分を締めていると気付きました。そこで不動産業界に入ろうと思ったんです。そこから、国際的な総合不動産サービス会社グループ サヴィルスの台湾支社に入社し、日本の不動産を担当していたのですがその時に坂東社長とエダに会いました。

エダ様:

私は、前職で坂東社長の前職でもある不動産の会社に勤めていました。現職と同じ海外事業で日本の投資家や、移住したいという方向けにマレーシアの不動産を販売していました。ちょうど、オリンピックが東京に決まりそうだという時期だったと思います、自社のブランドについてシンガポールでセミナーを開くことになりました。その結果、シンガポールの投資家に日本の不動産を販売することができたんです。

そこから坂東社長と他の国でもセミナーを開催しようと話が進み、上海、台湾、シンガポールの3カ国で同時にセミナーを開催しました。その時の台湾の責任者がジョーイだったんです。

 

ーー初めはジョーイ様、エダ様のお2人で会社を設立しようとしていたと伺いましたが、どのような経緯だったのでしょうか

エダ様:

私自身、仲介のことについてもっと知りたい、勉強したいと思っていたので、坂東社長の前職の会社を先に退職し、仲介会社に約1年半ほど勤務しました。その時ジョーイと同じ会社だったんです。中古物件や収益物件、ホテルや店舗、新築と分譲の違いなど幅広く経験を積みました。

そんな時、ジョーイから日本に行きたいと話がありました。もっと大きい取引やより多く投資家に会うためにはもっとローカルに行かないと実態が見えないということで日本で創業しようとなりました。

話し合うエダ様、坂東様、ジョーイ様

ーーお2人だけではなく、坂東社長を共同創業者としてお声がけしたのはどのような理由からだったのでしょうか

ジョーイ様:

大きな仕事をやりたいというミッションが同じというのもあったと思います。

僕たちは日本の不動産について知見はあるし、営業ももちろんできますが、日本という土地での経験が乏しいというのもあります。

また、リーダーシップであったり、経営ということに関しても僕たちではなく、熟知している坂東社長が適任だということで、一緒に創業したいと声をかけました。

エダ様:

私は新卒の時に坂東社長の会社に入社し、海外に出張へ行ったりと3年ほど一緒に仕事をしてきたので、坂東社長がどのような人かはよく知っています。
私とジョーイはまだまだ甘い部分がありますし、年も近いので喧嘩をしてしまう時もあります。
またお互いに、野心があり、「やろう!」となったらすぐに実行しますし、失敗したとしても別のいろんな方法で試してみるなど、すごく仕事に対するスタイルが似ているんです。
でも、実際に私たち2人が経営していくとなったら社員にお給料を支払わなくてはいけませんし、その社員の家庭も責任を持たなくてはいけないので、このようなスタイルでは会社は長く続かないと思ったんです。

そこで親…というと言い過ぎなのですが、マネージメントできる経営者が必要だなと感じ、私が知っている経営者の中では坂東社長が1番の適任者だとなったんです。
坂東社長の会社にいた時から感じていましたが、同じ国出身でも考え方は人それぞれ違うと思います。でも私たちは国を跨いでいるのでさらに考え方も違いますし、文化も違います。
不動産に関するルールや法律も違えば商習慣も違います。でも、それがすごく面白いなと思っていました。

初めて3人で一緒に仕事をした時はすごく苦労したこともあったんですが、一緒に乗り越えたということと、考え方は違っていても相性がいい3人だと思います。
初めは断られてしまいましたけどね 笑

 

ーー冒頭のお話にもあるように、初めはお声がけを断られたけれども、どこかに楽しさを感じて、お2人からの共同創業のお話を引き受けたとのことでした。それはどのような楽しさを感じられたのでしょうか。

坂東社長:

そうですね、感覚でしょうか。

6年前に僕の前の会社が上場して初めてアジアや世界のいろんな国に行って仕事をするという経験をしていますが、実は台湾でセミナーを開催する時の方法なども全然わからなかったんです。
その時、台湾の責任者であったジョーイが全部対応してくれたんです。もちろんジョーイとやりとりをしている中でもいろんな問題が発生しました。それはやはり日本と台湾の不動産ならではの習慣の違いもあったと思います。

当時、僕たちが担当していたお客様が、ある理由からすごくお怒りになってしまったことがありました。ちょうど台湾の台北にいたので今から一緒に謝りに行こうとなって、時間はどのくらいかかって、乗り物はこれに乗って、時間はどのくらいで到着する…などジョーイと相談していると、「僕の方で対応するから大丈夫です」と言ってくれたんです。

そういった経験の中でお金を稼ぐことも大切ですが、一緒に仕事をしていてワクワクするなとか、このメンバーだったら苦労を乗り越えられる、今まで他の人が成し遂げられなかった大きなことをできるんじゃないかという想いの方が大きかったと思います。
その、苦労を乗り越えるというプロセスが楽しいという表現になったのかもしれません。

これは個人の主観ですが、僕は違う意見の人と喧々諤々と議論を交わしながら何か物事を解決していくことが単純に好きなんです。
なので、ジョーイとは一緒に会社やる前からいろんな話をしましたし、喧嘩みたいなこともたくさんしました。
でも実はジョーイと直接コミュニケーションをとる事はあんまりなかったんです。というのも、エダが間に入ってくれて、「坂東さん、大丈夫ですか?私が間に入るので何かあったら言ってくださいね」と、いつも僕の想いをジョーイに、ジョーイの想いを僕に伝えてくれていましたが、これから一緒に会社をやっていくにあたって、ボタンが掛け違うたびにエダに相談しなければいけない、それではいけないと思い話し合ったのを覚えています。

これは苦労話にもなるかもしれないですし、僕の中ではすごく建設的な話でもありますね。

話し合うエダ様、坂東様、ジョーイ様

ーー今後、外国籍の方を採用されていく中で、方針やであったり組織作りなど何か試されたり工夫をしている事はありますか?

坂東社長:

弊社には国籍、 人種、宗教を超越し、世界中の人々と共に笑顔と感動を想像する。というビジョンがあって、だからという訳ではないですが、どちらかというと、違う国の人であったり、今まで会ったことのない人と会うと僕はわくわくしてしまうんです。
「ケニアから来ました」とか「フランスの黒人です」とか、トランスジェンダーでもゲイの方でも一緒に仕事ができたらすごく面白そう!楽しそう!と思ってしまうんです。
先程も面接があって、韓国人の方が来られたんですが、弊社にはまだ韓国人がいないので、欲しい!と思ってしまいましたね。

国が違うから良いというわけではなく、違うことが正しいわけではなく、やっぱり会社としてアジアNO.1不動産ソリューションカンパニーというビジョンがあって、アジアで1番になるために必要な仲間を集めているんです。
そこに楽しいことを優先しては駄目だと思うんですね。ただ、ベースとして楽しくなってしまうんです。

弊社の採用基準は、「素直」「ポジティブ」「勉強熱心」この3つです。

この3つがあれば、別に全員日本人でもいいし、中国人でも良いし、韓国人でも良いんです。
面接時に「言葉が喋れないけどいいですか」「経験がなくてもいいですか」と質問されることが多くあります。
言語に関しては、特に、話せないということに劣等感を感じている方が多いように感じます。でも弊社ではそのようなことは全く気になりません。
特定の職種によってはある程度の経験が必要にはなりますが、ベースとしては全く関係なくて、素直でポジティブで勉強熱心な人であれば勝手に勉強しますし、勝手にできるようになるってわかっているんです。

自分には可能性があると信じていて、頑張りたい、チャンスが欲しい、そういう人であれば僕は全然ウェルカムなんです。
なので、国籍とか人種、年齢とか学歴も含めて全く気にしていません。日本で働いたことがなくても良いんです。僕はそう思っています。

 

ーー会社のビジョンに「アジアナンバーワン不動産ソリューションカンパニー」とありますが、ジョーイ様、エダ様の今後のビジョンについてはどのようにお考えでしょうか

ジョーイ様:

僕から見てもやはり国籍は関係ないと思っています。優秀で勉強熱心な人をこれからも採用していきたいです。それは、会社自身も人だと思っていて、その会社を大きくしていくにはそういった優秀な人でないと実現できないと思っています。
それを一緒に実現できる人と仕事をしていけたら良いなと思いますし、そもそもそういう人でないと不動産業界では働けないと思っています。

国籍限らず、世界中の一番優秀な人を採用し、公平に競争ができるプラットフォームをつくりたい。それがうちの会社だと思っています。

エダ様:

まず、目の前にある業務内容をしっかりとやっていくことです。そして、現在の自分たちの業務内容は不動産の仲介やコンサルが中心ですが、もっと大きな仕事や取引を多くできるような会社にしていくことです。
また、今採用においてものすごく苦労をしているんです。多くの人と面接をしていますが、会社の知名度をもっとあげていきたいと思っています。面白いと感じられる会社にすることで、優秀な人材がこの会社で働きたいという声がくるようにしたいんです。

面白いといっても社員が面白いとかそういったことではなく、会社を選ぶ際に年収や自分の将来性、成長性、業務内容などを判断すると思います。それが総合的に面白いと思ってもらえる、働きたいと思ってもらえる、そんな会社にしたいと思っています。

 

ーー面白い会社、人が働きたいという会社にするために、実際に取り組んでいる御社独自の取り組みはどのようなことでしょうか。

エダ様:

外国籍社員が働きやすい環境にしています。もっと努力や改善しなければいけない問題はいありますが、まずは私自身も経験した言語の問題についてです。
日本で働く上で日本語が話せる人ももちろんいますが、カタコトの日本語であったり、全く話せない人もいます。
外国で外国語が全く話せなかったらコミュニケーションを取るのも怖くなってしまい、あまり人と話したくないという人が多いと思います。

弊社ではそのような環境では全くなくて、カタコトな日本語でも全く抵抗することもなくコミュニケーションをとっていますし、逆にそのカタコトであるということに楽しさを感じている社員も多いです。
それは他の会社とは違う弊社の特徴ではないでしょうか。

また、国それぞれの独特の文化の違いもあると思います。
日本だと「気を遣う」という文化があると思います。良いところは相手の気持ちを考えた上で話すという事だと思いますが、悪いところは遠慮して遠回しに話すので、結何が言いたいのかわからない。ということです。
弊社では悪意なんて持っていないと社員みんながわかっているので、話し合いの時間はかかりません。

「はっきり言ってください」「結論から言ってください。」

「それでいいですか」「こういう感じで改善すればいいですか」

というような感じです。
強気に聞こえるかもしれませんが、とても効率がいいです。そして、相手に誤解されません。もちろん社外の方に関してはそのような話し方はしないです。会社の中でより効率的にコミュニケーションを取っていくために自然とそのようになっていて、この会社独自の文化でもあると思います。
もちろんお互いの文化を理解できない部分ももちろんあるとは思いますが、でもこのような環境に慣れているので、理解はできなくても尊敬はできていると思います。

それから、メディアが報道しているニュースを100%正しいと思わないことです。
やはり皆で話し合って、実際はどんな風に思っているのかと直接言葉を聞いたりしています。

ーー最後に、今後貴社に入社したいと考えている外国人の方々に関して一言メッセージをいただけませんか?

坂東社長:

ぜひ、この記事を読んだ人は全員、弊社に応募してください!全員です!

あなたの人生を変えるチャンスがうちの会社にはあります。
他の会社にはないものがうちの会社には必ずあります。

何か日本で成し遂げたい、成功したい、変わりたい、いろんなチャレンジをしたい、チャンスが欲しいという方は、ぜひ履歴書を送ってください。

日本語も英語も喋れなくていいです。スペイン語しか喋れませんとかでも全然OKです。
何でもいいんです。
応募については僕のFacebookからメッセージを送ってくれてもいいですし、
会社の採用情報ページからの連絡でも、どんな方法でも大丈夫です。
学歴や業界の経験、言葉が話せないなんていうことも本当に全く気にしません。
弊社が求めている人は、「素直」で「ポジティブ」で「勉強熱心」な人です。
それさえあればあなた成功は約束できます!

興味があれば、迷わずにまず一歩踏み出しましょう!

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