ミャンマー人エンジニアは、IT産業やソフトウェア、建築土木、CADなどの高い専門性と、日本人が働きやすいと感じる優しい気質で、実際に採用した企業での評価が上がっています。
ミャンマーでは電力等の都市インフラがまだまだ不足するなど工業の発展が遅れているため、トップレベルの大卒エンジニアであっても、学んだ技術をいかせる仕事にミャンマー国内で就くことが難しく、日本での就職を目指し、日本語学習をする人が増えています。
ミャンマー人エンジニア採用のメリットと彼らが日本を目指す理由、上手な指導法をまとめました。
ミャンマー人エンジニア採用のメリットとは?
ミャンマーは2011年の民主化開始から、目覚ましい発展を遂げています。ミャンマーにおける平均年齢は28歳(日本は46歳)であり、若く優秀なエンジニアがIT産業やソフトウェア、建築土木、CADといった領域で輩出されています。ミャンマー人エンジニア採用のメリットを5つのポイントから見てみましょう。
ミャンマー人エンジニア採用のメリット①教育レベルが高い
ミャンマーは現在国を挙げての開発のさなかにあり、最先端技術を持つ若いエンジニアの育成に熱心です。しかし社会インフラはまだ未整備な部分も多く、エンジニアの中には、日本で実践的技術を学びたいと感じている人もいます。日本の「社会インフラは十分あるが、むしろエンジニアが足りない」状況とマッチしているのです。
ミャンマー人エンジニア採用のメリット②性格が優しく真面目
ミャンマー人は目上の人を敬い、秩序を重んじる姿勢が強いと言われます。日本人と文化的な背景(仏教文化や上下関係への理解度など)が似ており、日本人からすると一緒に働きやすい性格といわれます。組織のルールを守る、指示をきちんと守るという傾向があり、企業組織やプロジェクトチームを作る上でも信頼できる仲間となってくれる可能性が高いのです。
ミャンマー人エンジニア採用のメリット③英語に強い、日本語をよく学ぶ
ミャンマーは国民の約7割を占めるビルマ族以外に135の少数民族を擁する多民族国家であり、国内には複数の言語を母語とする人がいます。旧英国領であった影響で英語表記にも強く、インターナショナルなプロジェクトで英語が話せるエンジニアが必要になる場合など、心強い味方といえます。日本語の習得においても多言語に接して育った環境から上達が早いといわれます。
ミャンマー人エンジニア採用のメリット④モチベーションが高い
ミャンマー人エンジニアが来日する理由には、「日本の技術を学びたい」「自分の国を将来発展させたい」という思いがあります。こうした高い意識で日本企業に就職するミャンマー人エンジニアはモチベーションも高く、日本語の習得や技術の習得が非常にスピーディな人が多いのです。
ミャンマー人エンジニア採用のメリット⑤親日感情が高い
ミャンマーと日本の交流の歴史は長く、アジアでも親日感情が高い国の一つです。「日本企業で働きたい」という親日感情と日本企業で経験を積むことがキャリアにプラスになるという意識もあるため、積極的に日本語や日本の企業文化を学ぶ姿勢があります。
ミャンマー人材への指導法:上手な育成方法3つ
若くて優秀なミャンマー人エンジニアを採用し上手に働いてもらうために、どのようなことが必要なのでしょうか。2020年4月に発表された、株式会社One Terraceが380人以上のミャンマー人エンジニアに対して行った最新アンケートから探ってみましょう。
育成のポイント①「技術と経験が身につく仕事」を与える
日本企業を志望する求職者は、技術の習得や先進的な環境での経験を求めています。その仕事を通して身につくこと、出来るようになることを、あらかじめ本人に伝えるのがおすすめです。このためにも本人がイメージする「技術と経験が身につく仕事」とは、どのような内容で、どんなレベル感なのか、採用時にきちんと把握しておきましょう。
育成のポイント②専門性を大事にする
ミャンマーでのエンジニアのステータスは高く、専門性を大切にします。ミャンマーの大学進学率は10~15%であり、その中でも工科大学やIT系の大学を目指すエリートは全国一斉の高校卒業試験「セーダン」の成績上位者です。理系学生の目指すトップ校は以下のようになっています。
1位:ヤンゴン工科大学
2位:医大
3位:(ヤンゴン工科大学以外の)工科大学
4位:IT系大学、外国語大学
育成のポイント③叱責しないで教え諭す
穏やかさを尊ぶ文化で育つミャンマー人は、教育課程でも叱られることがあまりなく、叱責に慣れていません。「人前をはばからず叱って育てる文化」はミャンマー人には理解ができず、大きな声で叱責されたことが原因で退職してしまうことがあります。ミャンマー人社員が失敗をしてしまった場面では、上司の方は気持ちを落ち着かせて「教え諭す」ことが、長期雇用のポイントです。
また、ミャンマー人はすぐに謝らないといわれますが、これは文化の違いであり、もし日本のクライアントワークなどを担当させる場合は、謝罪に関する日本とミャンマーの考え方(受け止め方)の違いを伝えておくなどの工夫が必要です。
ミャンマー人エンジニア採用の成功のために
ここまでご紹介してきた内容以外にも、株式会社One Terraceのミャンマー支社にはミャンマー人エンジニア採用と育成のポイント、雇用時のコツなど、たくさんの情報とノウハウがあります。お問合せは日本語で承ります。知りたいこと、ご相談などございましたらお気軽にご連絡ください。
【ミャンマー人材採用のご相談はこちら】
tetsuro.noma@oneterrace.jp(担当:野間)
03-6555-4967(株式会社OneTerrace東京本社)
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