【弁護士法人Global HR Strategy 杉田様】
―――はじめに、現在の具体的な活動内容を教えてください。
日本企業が外国人を雇用する際の、法的手続きの一切を代行しています。対象は採用する企業である場合や、外国人雇用を支援する職業紹介会社、管理団体である場合があります。
―――具体的な得意領域はありますか。
カバレッジは広いと思います。一部、高度人材だけ担当しているとか、技能実習や特定技能だけ担当しているという事業者が多い中で、私は送り出し国も含めて技能実習も特定技能も、手続き代行の全てを請け負っているというのが特徴です。
―――杉田先生がこの業界で活動されている理由やきっかけを教えてください。
この仕事に取り組むことになったのは偶然なんです。大学に留学生が多かったことが最初のきっかけで、留学生の多い新興国に行ってみたいと思いました。実際に行ってみたら、日本で働きたい人が多く、また日本で働いてほしい企業も多かったんです。そこで、ベトナムの大学の先生として人材の送り出し側の機関に居て、「インターンシップで採用してください」と日本の企業に掛け合って、送り出すといったことを行っていました。日本に戻ったところ、以前よりも日本で働きたい外国人材や外国人材を雇用したい企業も増えており、いつの間にかこの仕事が業務のほとんどを占めていました。
―――今、取り扱っているサービスを将来的にどう拡充していきたいとお考えでしょうか。また今、取り
組めていない領域で、今後取り組みたいとお考えのことがありましたら、教えてください。
私は、この業界に関して、人の国際移動はもっと自由であるべきだと思います。多くの外国人に、日本で働くという選択をしてもらえるようになったら良いなと思います。
現時点で不十分だと感じているのは、外国人労働者が日本に来る際の手続き、来た後の手続き、働いている間の手続き、そして、帰国の際の手続きの全ての工程事項を代行し、それら全てを電子申請で行う、ということです。これらの実現に加えて、正規の労働者として来日する外国人本人が行う手続き、さらに、受け入れ側の企業が行う手続きも全て代行したいと考えています。今はまだ、部分的にしか対応できておりませんので、今後は一括してやりたいと考えています。
―――外国人を雇用したものの失敗した企業様、外国人雇用をこれから検討している企業様にメッセージをお願いします。
外国人雇用は日本人を採用するよりも手続きが多いので大変ですが、その点を除けば、新しい視点を持った人材に来ていただけるので、その手続きが大変だという点を含めても、取り組む価値は十分あると思います。大変なことよりも企業にとってのメリットの方が大きいので、取り組むべきことだと思います。
「外国人雇用の失敗」の考え方についてですが、人材として良い人に巡り合えるかどうか、また、自社に合うかどうかは国籍関係なく、個性によるものです。日本人でも自社に合う、合わないは同じことです。一度、マッチングで失敗したという認識なのであれば、それは特に外国人雇用に限った問題ではありません。
一方で、手続きや、文化的な越えられない壁による困難があったのであれば、その原因は何だったのかを冷静に考えてみる必要があると思います。手続きの点では支援が可能ですし、文化的な問題であれば緩衝材になってくれるような日本人材がいると思います。上手くいく方法はいくつもあります。失敗と思う必要はありませんので、ぜひ外国人雇用にチャレンジして頂ければと思います。
―――最後に、日本で働く外国人労働者にメッセージをお願いします。
既に日本で働いている方に対しては、日本を選んでいただき、ありがとうございますと伝えたいです。これからも働きやすい職場が増えるように、私自身頑張ります。
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